2.3.1 賃貸借契約上の地位の承継に関する契約書

賃貸人・○○株式会社(以下「賃貸人」という。)と現賃借人・△△株式会社(以下「現賃借人」という。)と新賃借人・□□株式会社(以下「新賃借人」という。)とは、賃貸借契約上の地位の承継に関し、次のとおり契約を締結する。

第1条(賃貸借契約上の地位の承継)

1. 現賃借人は現賃借人の事業の全部を新賃借人に譲渡することに伴い、下記の物件(以下「賃貸借物件」という。)の賃貸借に関し賃貸人と現賃借人との間で締結した下記の契約書(写し別紙添付。以下「原契約」という。)に基づく現賃借人の権利・義務その他一切の地位を平成○○年○○月○○日(以下「承継日」という。)をもって新賃借人に譲渡し、新賃借人はこれを承継する。

(1) 賃貸借物件の表示

東京都中央区銀座○○丁目○○番○○号 ○○○○ビル

(2) 原契約の表示

平成○○年○○月○○日付『建物賃貸借契約』

2.賃貸人は前項の原契約上の地位の承継を異議なく承諾する。

第2条(原契約の適用)

賃貸人及び新賃借人は、第1条(賃貸借契約上の地位の承継)の原契約の承継に伴い、原契約は承継日以降、賃貸人と新賃借人との間に適用されるものであることを確認する。

第3条(賃貸借物件の引き渡し)

原契約の承継に伴い、現賃借人は賃貸借物件を承継日に現状有姿のまま新賃借人に引き渡す。

第4条(賃貸借料及び共益費)

原契約に定める賃貸借料及び共益費は承継日をもって区分し、承継日の前日(平成○○年○○月○○日)までの分は現賃借人が賃貸人に支払い、承継日以降の分は新賃借人が賃貸人に支払うものとする。

第5条(敷金及び入居保証金)

1. 現賃借人は、原契約に基づき賃貸人に預託している敷金金○○○○円及び入居保証金金○○○○円の返還請求権を承継日に新賃借人に譲渡し、新賃借人はこれを譲り受ける。

2. 賃貸人は、前項の敷金及び入居保証金の返還請求権の譲渡を異議なく承諾する。

3. 新賃借人は、第1項の規定により譲り受けた敷金及び入居保証金の返還請求権については原契約の条項が適用されることを確認する。

4. 新賃借人は、第1項の敷金及び入居保証金の返還請求権の譲渡の対価として、第1項の敷金及び入居保証金相当額を承継日に現金で現賃借人に支払うものとする。

5. 現賃借人は、賃貸人が現賃借人に発行交付した敷金及び入居保証金の預り証を賃貸借契約の承継日に賃貸人に返却し、賃貸人は、これと引き換えに、新たな敷金及び入居保証金の預り証を新賃借人に発行交付するものとする。

第6条(債務引受)

1. 新賃借人は、第1条(賃貸借契約上の地位の承継)に定める原契約の地位の 承継により、原契約の賃借人の義務の一切を引き受ける。

2. 現賃借人は、前項の引受けにより、本契約に定める義務を除き、原契約上の義務の一切を免れる。

3. 賃貸人は、第1項の債務引受及び前項の免責を異議なく承諾する。

第7条(協議)

本契約に定めのない事項及び解釈に疑義の生じた事項については、三者誠意をもって協議の上解決する。

本契約締結の証として本書正本3通を作成し、各自記名捺印の上各1通を保有する。

平成 年 月 日

賃貸人

現賃借人

新賃借人